「たしかな目」2006.10
商品テスト|ヘナ配合の白髪染め
ヘアカラーリング剤の中でも、永久染毛剤は酸化染料による化学反応によって毛髪を染めるために、色持ちはよいのですが、かぶれなどの皮膚トラブルを起こすことがあります。そのため最近では「安全」「天然」をうたった半永久染毛料の一種である「ヘナ」を配合した商品が増えています。ヘナの原料は、インド等に生える低木で、和名ではシコウカまたはマクレナイノキと呼ばれるミソハギ科の植物です。葉の中には赤褐色の色素「ローソン」が含まれており、葉を乾燥・粉砕したものが「ヘナ」と呼ばれ染毛や皮膚・爪を染めるために使用されることがあります。日本ヘアカラー工業会のホームページによると、ヘナだけで染色した毛髪は淡赤~淡褐色で、日本人の白髪染め用としてはほとんど効果がなく、欧米ではもっと暗い色に染めるヘナ製品が販売されていますが、ヘナ以外の染料が配合されている場合があり、それが原因でまれに皮膚トラブルを起こすこともあるようです。そこで、ヘナ配合の白髪染めについて染毛効果を中心にテストしました。
国民生活センターの暮らしと商品テストの情報誌「たしかな目」2006.10
「たしかな目」2007.7
商品テスト|酸化染料を含むヘナ白髪染め
「たしかな目」2006年10月号ではヘナ配合の白髪染めについてのテストを掲載しました。そのテストでは、アレルギーの原因となる酸化染料は含まれていませんでしたが、ヘナ色素だけで染めた白髪は淡赤から淡褐色となり、他の染料を加えなければ黒くは染まらない、ということがわかりました。
国民生活センターの暮らしと商品テストの情報誌「たしかな目」2007.7
一方、ヘナ配合をうたった商品の中には、「ケミカルヘナ」「ブラックヘナ」「化学染料を含む」等の表示がある商品もあります。全国の消費生活センター等にヘナ製品によるアレルギーの相談が寄せられていることから、アレルギーの原因となる酸化染料がこれらの商品に含まれていないか、テストしました。