「毎日使っている美容室の薬剤は、 本当に安全なのだろうか?」
-モノで溢れる今の時代、 何を手放し、 何を選び直していくか。 その小さな勇気と気付きが、 きっと人生を変えていく―
幼い頃から 「自分をきれいにすること」 が好きだった私は、 高校卒業後、 子どもの頃から通っていた美容室のオーナーに声をかけてもらい、 そこで働き始めました。
美容師免許がなかった最初の頃は、 掃除や洗濯、 カップ洗いなど、 裏方の仕事ばかり。 でも、 オーナーや先輩たちが本気でお客様と向き合う姿や、 長時間待たされても 「ありがとう」 と感謝の言葉を残して帰っていくお客様の姿を見て、 「人をきれいにして喜んでもらえるなんて、 なんて素晴らしい仕事なんだろう」 と思っていました。
半年ほど経った頃、 「美容師免許を取ってみないか?」 とオーナーにすすめられ、 通信制の美容学校に通いながら働くことに。 ここから私の美容師人生が本格的にスタートしました。
カラー、 パーマ、 縮毛矯正など、 薬剤を使ってお客様を美しくする毎日に喜びを感じ、 勉強会にも積極的に参加していました。 シャンプーやマッサージで喜んでもらえるのが嬉しくて、 朝から晩まで夢中で働いていました。 美容代には惜しみなくお金を使い、 食事は差し入れで済ませるような日々でしたが、 それが少しずつ体に負担をかけていたことに、 当時は気付けませんでした。
転機が訪れたのは、 結婚して子どもを授かってからです。 それまで 「自分中心」 「仕事中心」 だった私の意識は、 自然と 「子ども中心」 へと変わっていきました。 毎日ごはんを作り、 暮らしを見直す中で、 「これまで扱ってきた薬剤が、 もしかしたら自分の身体に影響していたのでは」 と思うようになったのです。
実際に私は、 生理不順や頭痛、 手の震え、 視力の低下といった不調に悩まされていました。 そして3歳の息子が川崎病を発症し、 2か月もの入院生活を経験。 さらに私自身も、 子宮の摘出をすすめられるほどの病気を抱えることになりました。 もしあの時、 手術を受けていたら、 次に生まれた娘には会えなかったかもしれません。 そう考えると、 あの頃の選択がいかに大きな意味を持っていたか、 今でも胸が熱くなります。
生まれてきた肌の弱い娘のために、 私は少しずつ暮らしを見直していきました。 洗剤や柔軟剤を手放し、 食事や運動、 衣類の素材にも気を配るように。 家族の体に触れるものを一つひとつ選び直していく中で、 ふと、 自分自身のことにも目が向くようになったのです。
「毎日使っている美容室の薬剤は、 本当に安全なのだろうか?」
その疑問が、 やがて確信に変わっていきました。 「美容師として日々使ってきた薬剤こそが、 自分の健康をむしばんでいた」 と。 そんなときに出会ったのが、 ヘナでした。
まずは自分で試してみて、 良いと感じたらお客様にも紹介しました。 もし違うと感じたら、 正直にそのことを伝えるようにしていました。 そんな試行錯誤を繰り返す中で、 ある時 「ヘナなのに顔まわりが膿んだ」 「お客様の肌が荒れた」 といったトラブルが起こり、 それをきっかけにヘナについてさらに深く調べるようになりました。
調べていくうちに出会ったのが、 森田さんの動画と本でした。 心を打たれ、 森田さんにメールを送ったところ、 直筆のお手紙と本を送ってくださって。 その後、 講演会で直接お会いできたことは、 私の生き方そのものを大きく変える経験になりました。
今は小学生の子ども二人を育てながら、 プライベートサロン 「image.」 を運営しています。 カット、 ヘアドネーション、 ヘナの販売や塗り会などを通じて、 お客様との信頼関係をじっくり築いています。
「これが正解」 と言い切るつもりはありません。 でも、 人や環境を害するようなことは、 もうしたくない。 その想いだけは、 ずっと揺らぐことなく私の中にあります。
4歳から習っていた合氣道で先生から教わった 「君子は義に喩り、 小人は利に喩る」 という言葉や、 「温故知新」 という考え方が、 私の根底にあります。
未来がどうなるかはわかりません。 でも、 自分と家族が安心して暮らせる豊かさを形にしていきたい。 そして、 私の生き方・働き方を 「いいな」 と感じてくれる次の世代に、 そっと手渡せたら嬉しいです。
ひとりの幸せ、 家族の幸せ。 その小さな輪が、 きっとまわりへと広がっていく。 そして、 その輪の中で、 外見ばかりに気を取られ、 内側の自分をおろそかにしてしまった過去の私のように、 本当になりたい自分に近づけずにいる誰かが、 立ち止まって気づいてくれたら。
モノで溢れる今の時代、 何を手放し、 何を選び直していくか。 その小さな勇気と気付きが、 きっと人生を変えていく。 私は信じています。 これからもきっと良くなるほうへ。
